会社でミスを連発してしまった、いつも同じ事で注意されてしまうなど、仕事での失敗が続くとつい「このままではクビになってしまうのでは？」と心配になる方は少なくないでしょう。
実際、「能力不足」が理由となり解雇やリストラの対象になってしまうケースもゼロでは無いため、そうなる前にクビを回避したいと思うのは当然です。そこで今回は、仕事をクビになる人に共通する5つの特徴や、クビを回避するための方法を解説します。
仕事をクビになりやすい人に共通する5つの特徴とは？
まずは、「仕事をクビになりやすい人」に当てはまりがちな特徴を紹介します。自身にも当てはまる部分がないか、普段の仕事での様子を振り返ってみましょう。
1.会社の指示に従わない
最初に紹介する特徴は、「会社の指示に従わない」人です。仕事を進める上で、会社や上司の指示に従えない場合、会社に悪影響を及ぼしやすくなります。
誰しも、「自分のペースで仕事をしたい」と感じる時や、「こんな理不尽な要求には従えない」と考える場面は少なくありません。また、中には会社の指示とは言え従えないケースもあるでしょう。
ただ、だからと言って業務に必要な指示や常識の範囲内の指示にまで背いてしまうのは、会社側にとって不利益と判断されかねないため注意が必要です。
2.無断欠席や遅刻が多い
体調不良や突然のアクシデントにより、やむを得ず会社を欠勤・遅刻してしまうのは仕方のない事です。しかし、欠勤や遅刻を何度も繰り返す、もしくは無断で会社を休んでしまうのは、場合によってはクビに繋がる可能性があります。
特別な事情のない無断欠勤は会社からの印象を下げるだけでなく、社会人としてのマナーにも反するため避けるべき行為です。また、病気や家庭の事情など致し方ない理由による欠勤や遅刻であっても、業務に支障が出るようでは悪影響を及ぼしかねないでしょう。
3.仕事の能力が不足している
「こなすべき仕事に能力が追い付いていない」というのも、無視できない特徴の1つと言えるでしょう。能力不足により、業務に支障をきたしてしまう可能性があるためです。
極端に仕事が遅かったり、ミスが多発したり、何度教えられても仕事を覚えられないといった状況では、会社側から「能力不足」と判断されやすいでしょう。
決して常に高い成績や売り上げを出さなければならないという事ではなく、会社が求める仕事の処理能力を発揮するのは「クビにならない」という観点において重要なのです。
4.性格に問題がある
本人の性格に問題がある場合も、クビになりやすい人の特徴となり得ます。その性格が本人だけでなく、周囲にも影響を及ぼしかねないためです。
勤務態度に問題があったり、他の社員とのコミュニケーションが図れない場合など、意思の疎通が困難だと仕事を円滑に進めるのは難しいでしょう。それだけではなく、情報の共有ができない事で他の社員の仕事にも支障をきたしかねません。
「仕事に必要なコミュニケーションが取れない」、「周囲の迷惑になる」と見なされた場合、クビにする人材の候補となる可能性は高いでしょう。
5.過度に受け身の姿勢
意外かもしれませんが、「過度に受け身の姿勢でしか仕事ができない人」も、クビになりやすい人と言えます。
例えば、指示が出るまで何もできない人や、昇進の話が出ても頑なに断るような人は、「仕事に対する意欲がない」と判断されやすいでしょう。自主性を重んじる会社では、特にその傾向が強いケースも少なくありません。
会社によっては、受け身でも問題ないかもしれません。しかし、万が一業績などにより人材を削減しなければならない、となった時、重要な仕事を任せられないからとクビの候補になる可能性はゼロではないのです。
クビになりたくない！回避するための5つの方法を解説
先ほど紹介した特徴に当てはまる部分があったとしても、会社側は簡単に社員をクビにする事ができません。ただ、人件費の削減や事業縮小を理由にしたリストラや、法律で解雇を認められるケースでは、会社は社員をクビにできる場合があります。
しかし、社員側にとってクビはできる限り避けたいものです。よって、ここからはクビを回避するための方法を紹介します。
1.スキルを身に付ける
まずは、自身のスキルを伸ばす事から始めてみましょう。スキルアップによって今の仕事の効率が上がるなど良い効果が出れば、会社からの評価も変わる可能性があります。
例えば、現在の仕事に直接役立つ資格を取得するのも良いですし、自身の興味のある分野や比較的得意な部分を伸ばすための勉強もお薦めです。
スキルを身に付け仕事に活かす事ができれば、クビを回避するだけでなくより活躍する道を目指せるかもしれません。
2.仕事への姿勢を見直す
もし現在、クビになる要因として仕事への姿勢に心当たりがあるならば、意識的に仕事への姿勢を見直すと良いでしょう。勤務態度が改善すれば、クビの回避に繋がります。
欠勤や遅刻が目立っているならば、普段から体調に気をつけて減らすよう努力する、勤務態度に問題があるなら直すなど、自分でできる事から改善を心がけましょう。
仕事への姿勢が良くなる事で周囲との関係も良好となり、これまでより仕事が捗ったり能力が発揮しやすくなるかもしれません。
3.指摘された点は素直に受け止め改善する
直接問題点を指摘された場合は、まず第一に指摘された事を素直に受け止め改善に努めましょう。問題が解決されれば、クビになる可能性は低くなります。
もしその指摘が身に覚えのないものや、あまりに理不尽で改善のしようがない場合であれば別の対処が必要になります。しかし、自身に心当たりがあり、事実と相違点が無ければ、できる限り改善するための行動をしましょう。
指摘をきちんと受け入れ状況が良くなれば、クビを回避できるだけでなくより働きやすくなるかもしれません。
4.配置転換などを打診された場合は極力応じる
会社側から、「現在の部署では能力不足である」と判断された場合、リストラの対象になる前に別の部署への配置転換を打診されるケースがあります。その際、もし受けられそうなものであれば極力断らずに応じると良いでしょう。
会社側が配置転換を指示するのは、能力不足と断じているのとは別に、本人の能力に応じてもっと活躍できる場があるのではという配慮から行われている可能性があります。
そのため、配置転換の打診に素直に応じて新しい場所で仕事に励む事で、クビを回避するだけでなくこれまで以上に活躍できるなど、これまでの評価を覆せるかもしれません。
5.しかるべき機関に相談する
もし既にクビになる事を会社側から告げられてしまった場合、解雇理由が事実と相違が無ければ回避するのは難しいでしょう。ただし、その理由が事実と異なる、もしくは納得できないものであるならば、しかるべき機関への相談を検討してみるのも手段の1つです。
社内の人事部や相談窓口があるならば、そこで今回の解雇理由に納得がいかない事やより詳細な説明を求めると良いでしょう。もしも社内での解決が難しい場合は、労働基準監督署や弁護士等、外部への相談も有効です。
解雇を告げられた時、まずは自分自身に思い当たる原因が無いか探るのも大切です。しかし本当に身に覚えがないならば、不当解雇を避けるためにも社内の担当部署や第三者から意見を仰ぐべきです。
まとめ
「クビ」と聞くと、普通に働いている上ではなかなか耳にする機会も少ないため、つい「自分には関係ない事」と思いがちです。しかし、景気の変化による突然のリストラやクビになりやすい特徴に自身が該当している場合など、クビになってしまうのは決して他人事ではないのです。
大切なのは、自身に心当たりがあったりすでに会社や上司から指摘されたのなら、改善に向けて努力する姿勢を見せる事が大切です。改善によって会社側からの評価が変われば、クビの回避に繋がるでしょう。
ただ、もし改善点の指摘内容や解雇理由が不当だと感じる時は、第三者機関に相談する事も忘れないようにすべきです。
また、もし現在クビに限らず、自分の仕事への向き合い方や姿勢にお悩みの方は、ぜひキャリドラに相談してみませんか？キャリドラは、仕事にまつわる様々な悩み相談に対応し、その人に合ったサポートを行います。
キャリドラを活用すれば、現在の職場でのクビを回避する方法が見つかるだけでなく、今の会社で働き続ける以外の選択肢も見つかるかもしれません。
