あなたは、職場で「自分だけ仕事が多い気がする」「自分の分以外の仕事も任せられてしまう」と悩んではいませんか?
実は、仕事を押し付けられてしまう人には共通した特徴があります。特徴を知り自覚することで、自ずと原因や対処法が分かります。
そこで今回は、「押し付けられてしまう人」の特徴、押し付けを回避するための対処法を解説します。
上司に仕事を押し付けられるのには理由があった!?仕事を押し付けられてしまいやすい人の特徴とは
日々の仕事量に対して「どうして私ばかり」、「あの人は全然押し付けられないのに」と感じている場合、あなたが【仕事を押し付けられやすい人】の特徴に当てはまっている可能性が高いでしょう。ここでは、その特徴を4つ紹介します。
①仕事に対して常に全力、熱心な人
1つ目の特徴は、【仕事に対して常に全力、かつ熱心に取り組む人】です。熱心なのはもちろん良いことですが、その姿勢がかえって他の人からの余分な仕事まで引き寄せているかもしれません。
一例ですが、周囲から見て【仕事に熱心な人】と【仕事に適当に取り組んでいる人】では、一般的に前者の方が仕事ができる、もしくは好きそうというイメージを抱かれやすいと言えます。その結果、「どうせ押し付けるならば仕事ができそうな人や好きな人に任せてしまおう」と考える人が多いため、仕事が回って来てしまうのです。
②大人しい人や自己主張が少ない人
2つ目の特徴は、【大人しい人、自己主張が少ない人】であると言えるでしょう。相手の意見や指示を何でも受け入れてしまう性格や姿勢が、仕事の押し付けにつながっている可能性があります。
例えば、大人しい人は、突然自分のものではない仕事を頼まれてもはっきりと断るのは難しいと感じがちです。また、自己主張が少なければ同じく「引き受けない」とは言えないために、つい頼まれた分も請け負ってしまうでしょう。
大人しい、もしくは自己主張が少ないことは、裏を返せば謙虚、協調性が高いという長所でもあります。ただ、仕事を押し付けたい人にとっては都合の良いターゲットとなってしまいます。
③真面目で誠実な人
3つ目は、【真面目で誠実な人】が挙げられます。このような性格の人は、与えられた仕事は何であれ全てをこなさなければと考えてしまうためです。
そして、彼らのように仕事に対して誠実に取り組む人に対して、「仕事を任せたらしっかりと最後まで片付けてくれそう」というイメージを抱く人は多くいます。
結果、この人に任せれば安心だと考える人から仕事を任され、自身の管轄外の仕事まで押し付けられてしまったりするのです。
真面目で誠実なのは、決して悪いことではありません。ただ、【仕事を押し付けられること】に関しては、その性格がかえって原因となってしまっているケースと言えるでしょう。
④物事を主観的に見てしまいがちな人
最後に紹介する特徴は、【物事を主観的に見てしまいがちな人】です。時に、仕事においては【客観的な視点】が不可欠です。この視点が不足していると、仕事を押し付けられてしまう、もしくは押し付け自体に気付かない危険性があります。
例えば、自分が負うべきでない仕事を任された際、俯瞰してみる客観的視点があれば「この仕事は自分の担当ではない」と気付けます。一方で、視野が狭く主観に頼った見方をすると、「仕事が多いけどこれが普通なのかも」、「自分が頑張れば問題ない」と、自分さえ耐えれば大丈夫だと思ってしまう可能性があります。
よって、物事の見方が主観的になりがちで、客観的な視点で見ることが苦手な人は注意すべきです。
こんなタイプには要注意!「仕事を押し付けてくる人」とは?
仕事を「押し付けられる人」の一方で、「押し付ける人」も存在します。以下は、人に仕事を押し付けがちな人に共通する特徴の一例です。
- 都合の悪いことから逃げる傾向にある
- 自分の価値観が一番と考え、人にも同じ価値観を求める
- 自己中心的であり、自身が楽な方法を第一に考える
この特徴を持つ人は年齢や立場に関係なくいますが、【仕事を押し付ける】場合には、上司や先輩など、上の立場の人が多いとされます。
本来、彼らは部下や後輩に適切に仕事を振り分けて成長を促し、失敗した場合は代わりに責任を負う立場にある人たちです。しかし、「上の立場」を利用し、自身の仕事観や負うべき責任、失敗を押し付ける人はゼロではありません。その結果「自分の仕事も押し付ける」という行動につながっていると考えられます。
仕事を押し付けられないようにする対処法や断るコツ
ここからは、仕事を押し付けられた時の対処法、断り方のコツを解説します。最初は気が引けてしまうかもしれませんが、我慢し続けてしまうのは、自分の心身の健康トラブルの元になりかねません。したがって、断る術や対処法はしっかりと身に付けておくべきです。
①はっきりと断る
まずは、シンプルですが【はっきりと断る】ことが有効な方法と言えるでしょう。自己主張できない人にありがちですが、断るという意思表示ができないことが押し付けの原因となるケースが多いためです。
断る際のコツは、分かりやすくきっぱりとした言葉やトーンで伝えることです。「今はちょっと」などとあいまいな言い方では、「じゃあ後ならいいの?」と誤解されかねません。そのため、「できません」としっかり伝えるべきです。
ただ、性格上断ることが難しい、断るとしてもどうすれば角が立たないようにできるか不安という方もいるでしょう。その場合には、次に解説するポイントを断る理由に組み込むことをおすすめします。
②自分の仕事の重要度や優先順位をしっかりと見極める
断る時は、言葉遣いとともに「なぜできないのか」、その理由を添えるのは重要です。相手が納得する理由を伝えるために【自身の仕事の重要度や優先順位を見極めること】は必須といえるでしょう。
自分が担当している仕事量や、急ぎの仕事など、仕事の優先順位を確認する時に、状況把握しましょう。仕事を押し付けられそうになった時、自身の状況や優先順位を共有しながら断ることで、確固とした理由があるため、断りづらさは和らぐ上、説得力も生まれます。
また、相手の中には、時にこちらの仕事量を知らず、悪気がなく頼んでくるケースもあります。そういった相手に対しても、この方法で断ることがおすすめです。
③信頼できる人や社内の窓口に相談してみる
きっぱり断っても状況が変わらなければ、他の信頼できる上司や同僚、社内の窓口に相談するとよいでしょう。第三者を通すことで、状況が改善する可能性があります。
一例ですが、相談相手が別の上司など、上の立場の相手なら仕事の再分配を行ってもらえるかもしれません。また、同僚ならば本人の余裕に応じて仕事を代わりに引き受けてくれる場合もあるでしょう。さらに、あまりにも押し付けが度を超しているならば、社内の窓口へ相談することで、必要に応じて窓口側から働きかけてもらいましょう。
いずれにしても、1人で悩んでも解決しないなら、すぐに周囲を頼りましょう。
④部署の異動を視野に入れてみるのも有効
相談しても解決しない、もしくはまたすぐに元に戻ってしまう場合は、【部署異動】を視野に入れるのも手段の一つです。
基本的に、仕事を押し付けてくる人は上司や先輩など特定の人物であるケースが多いものです。そのため、相手の意識そのものに変化がなければ、状況は変わらないか、もしくは一時期変わってもまた元に戻ってしまいます。
もし会社自体への不満がなく、部署を変わっても問題ないのであれば、窓口や人事に相談して部署異動の要望を出すことも有効でしょう。
⑤転職を選択肢に加える
どうしても仕事の押し付けが解決しない場合は、最後の手段として【転職】を考えてもよいでしょう。「押し付けてくる人」と一緒に働きたくない気持ちが強いのであれば、選択肢の一つとして検討することをおすすめします。
また、押し付けだけでなく、会社の体質として業務量が多い場合も転職を検討してもよいでしょう。思い切って転職を行うことで仕事環境そのものが変わります。その結果、誰からも余分な仕事を押し付けられなくなる、もしくは適切な仕事量で働けるようになる可能性はあります。
もしも現在の会社自体に不満がある、またはもっとキャリアアップがしたいなど別の目標があるのならば、転職という手段を用いるのも有効です。
まとめ
「仕事を押し付けられているのでは」と思う事例に心当たりがある場合、まずは本当に押し付けかどうか確認しましょう。相手が上司の場合、責任を負ってくれるか、手柄を横取りしないかで判別できます。もしも「押し付け」ならば、ぜひ今回紹介した対処法を参考にしてみてください。毅然とした対応をすることで、労働環境が大幅に改善する場合があります。
そして、もし「転職」を考える場合には、【キャリドラ】の活用を検討してみてください。キャリドラはあなたの転職活動はもちろん、転職後のキャリアアップまで見据えた支援を行うことができます。
興味を持たれた方は、ぜひ相談してみてください。