「現在、派遣社員として働いているけれど、キャリアアップに興味がある」、「派遣でもキャリアを上げる道はあるの?」と考えてはいませんか?
派遣という働き方であっても、様々な方向でキャリアを上げる事は可能です。
そこで今回は、派遣社員としてキャリアアップするメリットやデメリット、キャリアアップ成功のコツを解説します。
派遣社員でもキャリアアップはできる?
「派遣社員とキャリアアップというイメージが結びつかない」と考える方もいるかもしれませんが、派遣社員でもキャリアアップは十分可能です。
派遣からのキャリアアップには、大きく分けて二つの方法が存在します。
まず一つは、「派遣としてのスキルを向上させる」、「新しい資格や知識を得る」方法です。
派遣社員として働く中には、持っている技能や対応可能な業務の専門性によって待遇が変わるケースが存在します。
能力を高める事で、専門性の高い業務を任され、その結果収入を始めキャリアを向上させる事が可能です。
もう一つは、「正社員を目指す事で派遣以外のキャリアに切り替える」方法になります。
正社員の強みは、契約期間に定めがなく安定している事、そして昇進、昇格のチャンスを掴める点です。
よって、スキルを磨いたり収入アップを目指すだけでなく、安定や、より高いポジションを求める方に適した方法と言えます。
派遣社員としてキャリアを積む事のメリット・デメリットとは
ここからは、正社員へのキャリアチェンジではなく、あくまで「派遣社員として」キャリアを積む場合のメリットやデメリットを紹介します。
納得のいくキャリアアップのためには、両者をきちんと把握しておく事が重要です。
メリット
- キャリアアップ研修を受けられる
- 正社員と比べ自由度が高く、趣味や副業、勉強に時間を割く事が可能
- 様々な職種の経験を積める
デメリット
- 収入が上がりにくい
- 契約外の業務の経験を積む事が難しい
- 契約期間に限りがある
メリット1.キャリアアップ研修を受けられる
一つ目のメリットは、派遣元の会社による「キャリアアップに関する教育研修」を受けられる点です。
業務に役立つ知識やスキルの習得、キャリアアップに関するセミナーなどを通して、派遣社員として働き続けながらキャリア向上を目指す事ができます。
また、派遣元の中には義務づけられている教育研修に限らず、より充実したキャリアアップ研修に力を入れている会社もあります。
よって、登録する派遣会社によっては正社員と同等、もしくはそれ以上に充実した教育を受ける事ができるでしょう。
メリット2.正社員と比べ自由度が高く、趣味や副業、勉強に時間を割く事が可能
二つ目のメリットには、「正社員と比べて時間の自由度が高く、趣味や副業、勉強などに時間を活用しやすい」点が挙げられます。
正社員の場合、業務の都合によっては長時間残業をせざるを得ない場合があるでしょう。
一方で派遣社員としての勤務では、基本的に定時や少ない残業での就業が可能です。
そのため、仕事以外の余暇の時間を使って趣味を存分に楽しめるだけでなく、副業や勉強など、将来のキャリアアップに向けて活動する事ができるのです。
メリット3.様々な職種の経験を積める
三つ目のメリットは、派遣社員として様々な企業で異なる経験やスキルを積める点です。
正社員の場合、原則として入社した企業で営業なら営業、事務なら事務等、同じ業務を一貫して継続する事が求められます。
一方で派遣社員の場合は、企業ごとにあらゆる仕事を経験する事が可能であり、企業ごとに異なる常識や規則に適応して業務をこなす事が求められるでしょう。
そのような経験を重ねる事で、派遣社員ならではの知識やスキル、社会経験を積む事ができるのです。
デメリット1.収入が上がりにくい
派遣社員としてキャリアを積むデメリットの一つ目は、「収入が上がりにくい」点です。
派遣社員は、多くの場合「時給制」です。正社員とは異なり賞与や昇給の制度は適用されないため、何年働き続けても給与が変わらない可能性があるのです。
よって、収入面に不安を感じる場合、知識を身に付け専門性を高め、より高待遇の派遣社員を目指す等の努力や工夫が求められるでしょう。
デメリット2.契約外の業務の経験を積む事が難しい
先ほどメリットの項目で「様々な職種の経験を積める」と説明しましたが、それはあくまで様々な企業に派遣された場合です。基本的には、一つの企業においては契約外の仕事はできず、求められる範囲内でのみの業務しかできないと捉えるべきです。
よって、契約外の専門的な業務に携わりたいと思う場合、希望が通らず「仕事を任せてもらえない」と不満が募る原因となる可能性があります。
デメリット3.契約期間に限りがある
三つ目のデメリットは、「契約期間に限りがある」点と言えます。法によって同じ派遣先の企業、部署で働き続けられる期間は3年までとされているため、「長く働きたい」、「安定したい」という方には不安材料になり得るでしょう。
そのため、契約期間がネックになっている場合は、派遣としてのキャリアアップだけではなく、正社員へのキャリアチェンジを考慮する必要があります。
派遣社員としてのキャリアアップを成功させる4つのコツを紹介
ここからは、派遣社員としてキャリアアップを成功させるためのコツを紹介します。
1.最終目標を最初に決めておく
まずは、ゴールをどこに設定するかを決めましょう。目指す方向によって、取るべき手段が異なる場合があるためです。
例えば、派遣社員としてのキャリアアップが目標なら資格の取得や研修の受講、反対に正社員を目指すのであれば、転職活動や派遣元や派遣先に正社員登用を申し出るなど、活動内容はゴールによって変化します。
そのため、自分は最終的に何を達成したいのかしっかり考えてから行動するべきです。
2.同時にスキルアップを目指す
キャリアアップと並行し、自身のスキルアップを目指す事もとても重要です。スキルは、キャリア向上において非常に大きな意味を持ちます。
例えば、派遣としてより高度かつ専門的な仕事をしたいのであれば、今以上に高い知識やスキル、資格が必要になります。
また、正社員志望の場合でも、企業は業務に関連する資格や知識、経験を有している人材を求めるのが一般的です。
よって、目指したい職種や興味のある分野を軸に、資格や免許の取得を目指して勉強したり、各種研修やセミナーに参加すると良いでしょう。
3.キャリアアップ支援制度を導入している派遣会社を選ぶ
派遣会社の中には、一般的なキャリアアップ研修とは別に、独自のキャリアアップ支援制度を導入している会社があります。
そのような派遣会社を選んで登録する事で、よりキャリアアップに繋がる教育を受けられる可能性が高いでしょう。
例えば、未経験の職種に対する就労サポートや資格受験料の一部負担、正社員登用に向けた紹介制度など、支援の内容は派遣会社の制度によって様々です。
自身の目指すキャリアに合わせて派遣元の会社を選ぶ事で、目標達成の近道にもなり得ます。
4.主体的に考えながら行動する
キャリアアップを目指すにあたっては、「主体的に考えて行動する」ように意識しましょう。
派遣社員としての仕事は、原則として契約内容を遵守し決められた範囲に従って業務をこなすように求められます。結果として、「決められた業務だけこなせば良い」と考えてしまいがちです。
しかし、「自分のキャリア」を考えて行動するのであれば、自分は何がしたいのか、どう動くべきか、目標のためにはどのようなスキル・資格が必要なのか等、自分で考えて動く事が重要です。
派遣から正社員へのキャリアアップを目指したい場合は、キャリア専門トレーナーへの相談も◎
派遣からのキャリアアップを考えるにあたって、「派遣としてのキャリアを積むべきか正社員を目指すべきか迷う」と悩んでしまう方もいるでしょう。
その場合は、キャリアに特化したトレーナーやアドバイザーの力を借りる事をお薦めします。
若い頃は特に、「何のために仕事をしているのか」や「自分はどう働きたいのか」を見つけるのに時間がかかる場合があります。
派遣からのキャリアアップにおいても、派遣社員としてのキャリア、正社員としてのキャリアどちらを選ぶべきか決めかねてしまう事もあるでしょう。
その際、キャリア専門のトレーナーやアドバイザーに相談してみる事で、自身の将来目指したい姿がわかるだけでなく、キャリアに向けて具体的に何をすべきかも見つけやすくなります。
まとめ
「派遣で今以上にキャリアを積むのは難しいのでは」とつい考えてしまいがちですが、派遣からのキャリアアップは十分にできます。
大切なのは、自身の目標や目的を正しく設定する事です。そのためには、自分の得意な事や興味のある仕事、希望する働き方を把握しておくことが重要と言えるでしょう。
そして、もし現在派遣からのキャリアアップを目指したいと考えているのなら、キャリドラに相談を検討してみませんか。
キャリドラはキャリアに特化した相談やサポートを行っているため、派遣からのキャリアアップの相談にも対応可能です。
今後のキャリアについてお悩みならば、ぜひ相談するのをお薦めします。