「何だか何に対してもやる気がでない」、「何をしていても虚しくなる」とお悩みではありませんか?
そこで今回は、「虚しい」の意味や虚しくなる原因や虚しさが招く心理状態、対処法について解説します。虚しさから抜け出すために、ぜひ今回の記事を参考にしてみて下さい。
「虚しい」とはどういう意味? 他の感情との違いとは
「虚しい」という言葉の具体的な意味や、他の「悲しい」等の感情との違いについてはよく分からない、という方は意外と多いものです。
虚しいとは、一般的に「からっぽな状態」、「空虚」という意味です。従って、虚しい感情とは、「自分の中が空っぽのようで、感情が動いていない気がする」、「全ての物事がどうでもいい」という気持ちを指します。
よく混同されがちな感情に「悲しい」がありますが、悲しみは何らかの心が大きく揺れる出来事に直面した時に湧き上がるものです。一方で虚しさは、逆に「心が殆ど揺れ動かない状態」であるため、この2つは別と捉えられるべきです。
「虚しい」と感じやすくなる4つの瞬間やその理由
ではここからは、「虚しい」と感じやすい瞬間について、その理由とともに紹介します。
1.自分と人を比べ、劣等感を抱いた時
誰しも、仕事など様々な場面で「あの人はすごい、自分はダメだ」と自分と人を比べて落ち込む経験はあるでしょう。その時の無力感によって、虚しさを感じてしまう可能性があります。
自分が人より劣っている点や足りない部分にばかり注目するうち、モチベーションを失い、「どうせ何をやっても人よりできない」という感情に陥る事があります。
その結果、最初は無力感や悔しさだったものが、虚しさに繋がるのです。
2.「自分は1人だ」と孤独を感じた時
一人の時間が続き、「寂しい」という感情を抱いた事はありませんか。この寂しさや孤独感も、虚しさの引き金になる事があります。
また、誰かと一緒に過ごしているにも関わらず虚しいと感じる人もいるでしょう。この場合は、「彼らは自分を本当に理解してくれていない」という思いが原因になっていると考えられます。
「自分の気持ちを正直に打ち明けられる人がいない、伝えても分かってくれない」という気持ちが募るうちに、虚しくなってしまうのです。
3.物事が上手くいかない時
人生には、様々な出来事が起きるものです。ただ、悪い事が立て続けに起こったり、物事が上手くいかない時期が続くと、人は虚しさを感じやすくなります。
仕事や家庭で上手くいかない事や悪い事が続くと、「どうしてこうなるんだ」、「もう何もかも上手くいかない」と気落ちする人は少なくありません。
その結果、「どうせ何をやっても成功しないんだから無駄だ」という無力感と共に、虚しさが湧き上がってしまうのです。
4.生きがいや大切なものを失った時
今まで必死に取り組んできた生きがい、守りたい大事なものや人、信念を失った時も、人は深い虚しさを感じる場合があります。
例としては、大きな物事をやり遂げた後に突然意欲を失う「燃え尽き症候群」や、子供が結婚や進学等で家から独立した時、母親が無力感を感じてしまう「空の巣症候群」などが挙げられます。
時間や手間、人生を注いできたものが失われると、人によっては「これから先」を考えられず空虚感を抱いてしまうのです。
虚しい気持ちが続くと人はどんな心理になる?
虚しい気持ちが続いてしまうと、物事に対する意欲や思考にも影響を及ぼす可能性があります。ここでは、虚しさが引き起こす心理状態について解説します。
- 何事にもやる気が起きない
- 考え事が増え、不安になりやすくなる
- 何をしても満足感が得にくくなる
1.何事にもやる気が起きない
まず考えられるのは、「物事に対してやる気が起きない」状態になる事です。
虚しい気持ちの時は、自分が空っぽだと感じたり、何もかもがどうでもよくなりがちです。そのような状況では集中もしづらいため、普段と同じような力を発揮する事は難しいでしょう。
「虚しい」という感情に加えて「思うように動けない」、「集中できない」という状態が続いた結果、やる気が出なくなってしまうのです。
2.考え事が増え、不安になりやすくなる
次に、考え事や心配が増え、不安になりやすくなるとも考えられます。特に、何とか「虚しさ」から脱しようと模索する際に陥ってしまう場合もあるため注意が必要です。
「虚しい状態でも問題ない」と考える人は少なく、大抵は何とか虚しい感情から解放されようと思考を巡らせるものです。その中で、「何かしなければ」、「このままではいけない」という思いが蓄積してしまうと、何をするにも深く考え込み動けなくなってしまう可能性が高まります。
その結果、考え事や不安に支配されてしまい目の前の事にも集中できなくなってしまうのです。
3.何をしても満足感が得にくくなる
最後に、「何をしても満足感が得られない、得にくくなる」事も注意すべき状態と言えます。
「何をしても無駄だ」、「全部どうでもいい」という感情に支配されると、好きな事や趣味をしても楽しさや満足感を得られないだけでなく、「つまらない」とさえ感じてしまう可能性があるのです。
よって、虚しさに加えて「飽きたわけではないのに、趣味に集中できない、取り組んでも楽しくない」と感じていないかどうかもチェックすべきと言えるでしょう。
虚しさから抜け出すための5つの解決法を紹介
ここからは、虚しい気持ちや虚しさに伴う心理状態から抜け出すための対処法を紹介します。
1.趣味や仕事など、集中して取り組めるものを見つける
まずは、何も考えずとも集中して取り組めるものを見つけると良いでしょう。「虚しい」と感じるのは、特に暇な時や時間に余裕がある状況に多いためです。
例えば、毎日が仕事や趣味、やるべきタスクで常に埋まっている時、大抵は目の前の事で精一杯になり、他の事について考える余裕はなくなるでしょう。
そんな状況を敢えて作り出す事で、仕事や趣味に没頭し、その間「虚しい」気持ちから解放されやすくなるのです。もしやる気がなくても、とりあえず時間を潰すという感覚で試してみるのがお薦めです。
2.人と自分を比べるのをやめる
人と自分を比較するのが原因なら、比較癖を直すよう心がけてみましょう。比較による嫉妬や劣等感から解放されれば、虚しさも和らぐ可能性があります。
人にはそれぞれ、長所や得意な事があります。日々できた事や好きな事、褒められた事などを書き出してみると、意外な長所や特技を見つけられます。また、周囲の人に話を聞いてみるのもよいでしょう。
「自分にはこんな長所や特技がある」と知り自信が持てれば、過度に人との比較で起きる嫉妬心や劣等感を抱かなくなります。
3. 新しい環境や物事にチャレンジしてみる
もし今の環境に飽きてしまいつまらない、虚しいと感じるならば、新しい環境に飛び込んだり、新しい物事にチャレンジするのもお薦めです。
やる気不足や不安が強い状況では覚悟や気力が必要かもしれませんが、思い切って挑戦してみる事で熱中できる何かや、元いた環境以上に活躍できる場所を見つけられる可能性があります。
また、新しい事に対しては新鮮な気持ちで取り組めるため、つまらなさから来る虚しさの解消にもなります。
4.1人の時間を充実させられないか考えてみる
一人の時間が長く孤独を感じるのなら、逆にその時間を有効活用できないか考えてみましょう。
例えば、一人の時間が長いとはすなわち何をしても自由であり、誰にも邪魔されない時間が豊富にあるとも言えます。そのため、ゆっくり読書をしたり気になっている映画を家で観たり、好きなだけ睡眠を取る事も可能です。
一人の時間を楽しみながら過ごす事で、孤独や虚しさを和らげつつ、余裕を持って「自分は人とどう関わりたいのか」見つめ直す事もできるでしょう。
5.今の現状を見直し、自身の理想や目標に向けて努力を始める
虚しさと同時に「今の自分を変えたい」、「もっと成長したいのに」という思いがあるのなら、本格的に目標を立て努力を始めるのもお薦めです。
本来自分はどんな仕事や生活がしたいのか、そしてそのためにはどうしたら良いのかを考え行動を始めれば、目標を目指すうちに虚しさが薄れる可能性が高いです。
また、目標や理想に到達する事で、虚しさを感じる前よりも充実した日々を送る事もできるでしょう。
まとめ
虚しさが続くと、やる気がでなくなったり、ずっとこのままなのではという不安や心配からつい焦って余計に集中できなくなったり、更なるモチベーションの低下を招いたりするかもしれません。重要なのは、自分が虚しいと感じている原因を見つめ直す事、そして原因に則した対処を行う事です。
そして、もし現在虚しさを感じている原因が「仕事」であり、環境を変えたい、新しい事を始めたいと考えているならば、キャリドラへの相談を検討してみませんか。キャリドラは転職を始め、キャリアにまつわる相談やサポートを行っています。
キャリドラを活用する事で、虚しい現状から抜け出す道が見つかるかもしれません。