転職や就職活動の際、求人等を見て「誰にでもできる仕事です」と書いてあるのを見た事があるでしょうか。
もしくは、前の会社を退職し、「次はもっと楽にできる仕事に就きたい」と感じた事がある方もいるかもしれません。
そこで今回は、誰でもできるイメージのある仕事の特徴や、具体的な業務について紹介します。
「誰でもできる」とイメージされやすい仕事の5つの特徴とは?
まずは、具体的な職種や業務の前に、「誰でもできる仕事」とイメージされやすい仕事に当てはまりやすい特徴について解説します。
1.覚える事が少ない・作業が単調
最初の特徴は、「簡単に覚えられ、単調な作業」がメインの業務である事です。
覚える事が少なく同じ作業をコツコツと繰り返すような仕事は、簡単で誰でもできるというイメージを持たれやすいでしょう。
例えば、梱包作業やシール貼りといった単調作業がメインの仕事では、覚えるべき工程は決まっており、一度身に付けてしまえば難なくこなせる事が多いです。
一方、営業等の変則的な業務は相手や商材によって仕事内容が変わるため、その都度仕事を覚え直したり、新しく学び直す必要があります。
従って、臨機応変に対応を変えたり、新しい事を学び直したりする仕事に比べて、覚える事が少なく単調な作業が多い仕事は「誰でもできる」という印象が強いのです。
2.人と必要以上に関わらずに済む仕事
次に「人と関わる必要が少ない仕事」も、誰でもできるイメージが強いと考えられます。
個人プレーでマイペースに仕事を進められたり、他者とのコミュニケーションを取る機会が少ない仕事は、自分の仕事だけに専念できる点で「楽な仕事」という印象を持たれる事が多いようです。
また、個人業務が中心となる仕事は、多くの場合チームプレイ重視の仕事に比べ、内容がシンプルで取り組みやすい傾向にあります。
人とのコミュニケーションに苦手意識を持っていたり、自分のペースで仕事をしたい場合は、チェックしておくべき項目と言えるでしょう。
3.専門知識が必要ない
「誰でもできる仕事」かどうかの判断には、専門知識の有無もとても重要です。
必要な専門知識が少ない程、誰でもできる仕事と考えられる傾向にあるためです。
例えば、業務内容が複雑で業務に対して深い知識が必要だったり、専門的な資格を持っていないと従事できない仕事は、「誰でもできる」とは言い難いでしょう。
その一方で、専門的な知識が必要なく、特別な資格がなくてもできる仕事は、業務内容の難易度だけでなく「未経験でも挑戦しやすい」という意味で、「誰でもできる仕事」と考えられるのです。
4.体力重視の仕事
体力に自信がある場合は、「体力重視の仕事」も「誰でもできる仕事」となり得ます。
体力重視の仕事は、体力が不可欠な一方で、作業は単調もしくは覚えやすい業務である事が多いとされます。
そのため、「専門的な知識やスキルに自信がない」方や、「体を動かす仕事がしたい」と考えている方には適していると言えるでしょう。
また、体力重視の仕事は一人で黙々とできる職種もあるため、個人のペースで仕事がしたい方にも適しています。
5.学歴に関係なく就ける
就職難易度の高い企業や、専門的な業務内容程、求人票の学歴欄に「大卒以上」と記載されているのを見かけた事はないでしょうか。
できる人が限られている仕事では、一定以上の学歴を求められる事は少なくありません。
ただ、見方を変えれば、「学歴不問」や「学歴を重視しない」と募集をかけている仕事は、学歴に関係なく誰でもできる仕事と判断する事ができると考えられます。
よって、「この仕事は誰でもできるのかな?」と疑問に思った際は、求人の「必要学歴」の項目をチェックしてみるのも判断方法の一つと言えるでしょう。
「誰でもできる」というイメージが強い業務を紹介
ここからは、「誰でもできる」イメージが強い業務の具体例を、それぞれの理由と合わせて紹介します。
- 製造・配送業務
- 販売・接客業務
- 飲食関係業務
- 警備員
- 建設・土木作業員
- 介護職
①製造・配送業務
最初に紹介するのは、「製造・配送業務」です。例えば、工場のライン業務、配送の梱包作業、トラック配送などが該当します。
これらの仕事の特徴は、作業が単調で覚えやすい点、そして1人で黙々とこなせる点です。
中でも、トラック配送の仕事は1人でトラックを運転している時間が長いため、1人で仕事をしたい人にとっては「仕事がしやすい」と言えるでしょう。
従って、単調な作業が苦でない方は製造業務や梱包業務を、体力に自信があり1人での仕事にこだわりたい方はトラック配送の業務が適していると考えられるのです。
②販売・接客業務
販売・接客業務も、「誰でもできる」というイメージが強い職種です。
これらの業務は学歴不問、かつ未経験歓迎の求人が多いのが特徴です。
また「販売・接客」と一言に言っても、服飾や雑貨、電化製品や食品といった多様なジャンルから仕事を選べるのが魅力と考えられます。
また、業務内容もレジや在庫管理、アミューズメントパークの案内スタッフなど、選択肢が多彩なのも挑戦しやすい理由と言えます。
人とのコミュニケーションが好きな方、サービス精神が旺盛な人にお薦めの業務です。
③飲食関係業務
販売・接客業務と同じく、学歴不問かつ未経験でも挑戦しやすいのが飲食関係の業務です。
飲食関係は業務内容が幅広いのが特徴かつ魅力であり、ホールでの接客スタッフからキッチンでの調理まで、あらゆる業務を経験できます。
人手不足で忙しいイメージが強い業務でもありますが、食事を通して人に喜んでもらう事がやりがいとなる仕事です。
接客と同じく人とのコミュニケーションが好きな方や、食の分野に興味のある方に適しているでしょう。
④警備員
工事現場やショッピングセンターでの交通誘導や、ビル等の施設内警備を行う「警備員」の仕事も、特別な資格が必要ないため、誰でもできるイメージの強い業務の1つです。
警備員は、夜間警備を始め、日中でも立ち続けの状態が続く点や暑さ、寒さに影響されやすい点など辛い面が注目されやすい仕事です。
ただ、基本的には1人での仕事が多く、資格を取得する事でレベルアップを目指せる点にやりがいを見出す人も少なくありません。
よって、将来はレベルアップを目指したい方、1人で仕事に打ち込みたい方に適した仕事と言えるでしょう。
⑤建設・土木作業員
体力に自信があれば、建設・土木作業員の業務は挑戦しやすい仕事です。
多くの場合学歴は不問で、未経験でも働く事ができるためです。
家やオフィス、商業施設に始まり道路や交通機関等、生活に不可欠なありとあらゆる施設、設備を作るこの仕事は、体力勝負な面に加えて作業内容も危険な面があります。
ただ、経験を重ね現場監督へステップアップできれば収入の増加も望める他、皆の生活を担う建物や設備を作っているというやりがいを感じながら働ける点は魅力です。
体力に自信がある方には、ピッタリの仕事と考えられます。
⑥介護職
誰でも働けるイメージのある仕事として最後に紹介するのは、「介護職」です。
介護職は、基本的に資格が必要になりますが、一部の業務は無資格かつ未経験でも挑戦できます。
介護職が「誰でもできる」と思われているのは、高齢化に伴う需要の高さと、人手不足により就職がしやすいと考えられている点です。
実際、介護職のニーズは高まり続けている一方で、大変な仕事であるというイメージから担い手が不足しているのも事実です。
介護職は、将来的に資格を取得し介護福祉士を目指したり、ケアプランナーを目指すなど将来の選択肢も幅広いですが、一方で高齢者の介助業務など、心身に負担がかかる仕事も少なくありません。
そのため、就職先として選ぶ際にはしっかり考えて決めるべきでしょう。
「誰でもできそうな仕事なら何でもいい」と転職や就職をするのは注意が必要
今回紹介した数々の業務にも通じますが、「誰でもできる」というイメージを持たれがちな仕事にも、それぞれやりがいや大変な事、必要なスキル・知識があります。
そのため、「これなら自分にもできるだろう」という安易な気持ちで選ぶと、イメージとは異なる大変な面に直面し、退職や次の転職を繰り返してしまう事にも繋がりかねません。
「誰にでもできそうだから」と仕事を選ぶのは決して悪い事ではありませんが、それだけではなく、自分の得意分野や興味、やり遂げられそうな事を掛け合わせて考えた上で選ぶ事をお薦めします。
まとめ
今回は、「誰でもできる」というイメージを持たれている仕事の特徴や具体的な業務について紹介しました。
大切なのは、「誰でもできそうな仕事がいい」というのがきっかけであっても、必ず自分の興味関心に近い職業を選択する事です。
やりがいを感じられる仕事に就く事で、意欲の低下による離職を防ぐだけでなく、キャリアアップやスキルアップの道を目指せる可能性も高まります。
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